開業から46年にわたり、地域のお客様に愛されてきた「アトレ亀戸」。2024年、過去最大規模の増床リニューアルプロジェクトが実施されました。JRグループとして亀戸店に隣接したビルを取得・解体し、新設したビルと既存館を接続することで、フロア面積の大幅な拡張を実現。さらに、今回のリニューアルコンセプトである「これまでも、これからも、地域の皆さまと共に」を目指し、今まで以上に日常のすべてが揃う駅ビルとして、リニューアル店舗を含む計49店舗が新たにオープン。駅前バスロータリーにもアトレへの入口を設けることで、今まで以上に立ち寄りやすく、地域の皆様にご愛顧いただける駅ビルとして生まれ変わりました。本社の開発企画部として設計や工事業者との調整役を担った開発企画部の本橋義明さん、アトレ亀戸の営業課に所属し、開発や運営を中心に担当した新倉瑛李さん、三瓶賢哉さん、開業販促を中心に担当した栗田瑠実さんに、当時のことを振り返っていただきました。
※所属部署は取材当時のものになります。
本橋:亀戸店ではこの数年で5階、地下1階と立て続けに大きな改装がありました。今回のアトレ初のビルを接合した増床リニューアルプロジェクトを経て、お客様の利便性がさらに高まり、ようやく"完成形"に近づいた感覚です。
三瓶:リニューアルを重ねるたびに地域の皆さまが喜んでくださるのを感じますし、今回も告知開始から大きな反響がありました。実際にお客様が楽しそうにお買い物をしている姿を見るとうれしくなりますよね。
新倉:特に今回の改装では、売場面積を増床したことで、つい立ち寄りたくなるような飲食店、贈答品も購入できる和洋菓子、ファッション、雑貨に加えて、クリニックや郵便局等、お客様の幅広いご期待に沿ったリニューアルを行えたのがうれしいです。
栗田:お客様のニーズを汲み取り、反映させていくことは本当に大切ですよね。今回のリニューアルコンセプトの通り、地域の皆さまにこれからも愛され続ける館でありたいですし、実際にお客様のわくわくした表情を見るたびに、この仕事に携われてよかったと感じています。
本橋:増築・リニューアル工事中も改装エリア外のショップは営業を続けながらの工事だったため、施工業者の方との調整には予想以上の苦労がありました。普段目にしない天井裏の構造が工事を始めてみると想定と違っていた等、思わぬ対応が必要になる場面もありましたね。
三瓶:亀戸店の営業部含め、駅や設計会社等とも連携を取りながら進めていただいていたので、大変でしたよね。ショップの皆さんに対しても、日頃から情報共有を大切にしていましたが、工事期間中はいつも以上にショップへ足を運び、密にコミュニケーションを取るように心がけていました。
新倉:ショップクルー(従業員)の皆さんには工事期間中も楽しんで働いていただきたいという想いもあり、アトレ亀戸の公式キャラクター『カメレちゃん』のグリーティングやモチベーションアップを題材とした研修会、抽選会イベントなど、さまざまな企画を実施しました。来館されるお客様への対応は栗田さんや三瓶さんが取り組んでくれましたね!
栗田:お客様が工事中もスムーズにご利用いただけるように、現在地から見やすいフロアマップを設置したり、導線が分かりづらい箇所には矢印シートを貼る等、細部まで工夫を重ねました。お客様の動きを観察し、どんなときも気持ちよく、楽しく過ごしていただけるように日々意識していましたね。
ガラス貼りのビルが今回新設したビル。駅前に顔を出し新な入口を設けたことで今までよりもさらに入館しやすい館となりました。増床したことで今まで以上に日常のすべてが揃う便利な駅ビルとして生まれ変わりました。全面リニューアルを行った 1 階は亀戸駅に降り立ってすぐの街の玄関口 。散歩感覚で毎日訪れたくなる空間にこだわりました。
工事中でもお客様にスムーズにご利用いただけるように、日々お客様の動きを確認していました。現在地から見やすいフロアマップを設置したり、矢印で分かりやすいご案内をするよう意識していました。オープンに向けてお客様の期待を盛り上げる為、交通広告やチラシ作成、現場での告知など様々な告知を行いました。オープン前からお客様の嬉しい声をたくさん聞くことができました。
工事期間中でも日々営業して頂いているショップクルーの皆様へ、感謝の気持ちを込めて、様々なイベントを毎月開催していました。(左:クルー大抽選会 右:カメレちゃんグリーティング)
平日にも関わらず、館内は歩けないほどたくさんのお客様にご来店頂きました。
新倉:今回のリニューアルでは、お客様にとっての利便性はもちろん、毎日の生活に彩りを添えられるような、そんなアトレにしたい、という気持ちがあり、たくさんのショップにリーシング交渉(出店打診)を行いました。
本橋:特に1階はスイーツを充実させて、キラキラ感やわくわく感を演出していこうというのは、今回の増床リニューアルのポイントの一つでしたよね。
新倉:ただ、交渉では苦戦もありました。ある企業様には「隣駅に出店しているので亀戸には...」と断られることもありました。でも、どうしても諦めきれず、3度アタックしたところ、熱意が通じ無事にご出店いただけました。お客様がそのショップでうれしそうにお買い物をしている様子を見ると、あの時頑張って良かったなと心から思います。
三瓶:お客様の反応を直接見る事が出来るのは本当にやりがいを感じますよね。特に亀戸駅はバス利用者層も多いので、アトレへ入りやすいようにバスロータリー側に入口を新設しました。開業後、実際にバスから降りた方々がアトレへ入館している様子を見た時、自分たちの考えていたことが本当に形になったのだと感動しました。
栗田:私は地域の皆さまへリニューアル情報を事前にお知らせする役割を任されていたので、特設サイトの開設やチラシの製作、交通広告や Web 広告といった各種広告掲出など、お客様の期待を盛り上げる工夫をしました。オープン前からリニューアルを楽しみにしている声を聞くことができ、アトレ亀戸がいかにお客様・ショップから期待されているかを実感することができました。
本橋:やっぱりアトレは他の駅ビルと比べても地域に溶け込んでいて、周辺のお客様が気軽に立ち寄れる場所ですよね。だからこそ、地域の皆さまと一緒に喜びを共有できるんだと、今回のリニューアルで改めても実感しました。
栗田:本当にそうですよね。今回の増床リニューアルで、お客様・ショップの皆様からたくさんの喜びの声を頂けました。アトレがいかにお客様から求められているかを実感しましたし、これからも地域の皆様に愛される館づくりを、ショップの皆様、アトレの仲間とともに進めていきたいです。
三瓶:今回のリニューアルでは、我々が想定していた以上に様々な客層の方々に来ていただけるようになりました。周辺居住者以外にも、放課後の学生やランチタイムに立ち寄るビジネスパーソンなど、幅広い世代の方に楽しんでご利用いただいています。この経験を活かして、アトレを通して街の魅力を発信していきたいですね!
新倉:地域のお客様に喜んでいただけること、それを目の当たりにできる仕事なんて、なかなかないと思います。今回、想定を超えた好調なスタートを切れましたが、これからもお客様にもずっと愛され続ける「地域一番店」を目指して、地域に寄り添った運営を続けていきたいと思います。
多彩な持ち味で人を引き付けてやまない街、吉祥寺に位置するアトレ吉祥寺。地域の大学や商店と連携し、地域を活性化する多彩なプロジェクトを行っている。
茨城県とアトレが官民一体となった地方創生の新しい試みとして注目を集めているプレイアトレ土浦。目指すは利用者数30万人超えの日本一のサイクリングコース。
これまで駅に直結したショッピングセンターを展開してきたアトレにとって、初の“駅ソト”開発となるアトレ竹芝。ショッピングの枠を超えた次世代の商業施設を実現。
会社設立40周年を迎える2030年に向けて、近い将来のありたい会社の姿を提示する「VISION2030」。プロジェクトメンバーで未来のアトレを語り合う。
アトレファンをつくるため、デジタル領域に限らず様々な施策を実施。アトレが目指すこれからの顧客コミュニケーションのかたちを語る。