デジタル・コミュニケーション室-デジタルでアトレとお客様をつなぐ-

Special Talk

近年、ショッピングセンターのプロモーションは紙を主体としたアナログから、デジタル領域を活用したものにシフトしつつあります。こうした変化をとらえ、2021年5月、アトレはより専門性の高いコミュニケーションとプロモーションを手がける戦略チームとして「デジタル・コミュニケーション室」を新設しました。設立にあたり、従来型のプロモーション、JRE POINT、顧客コミュニケーションなどの経験が豊富な人材が集結。設立直前の同年3月には、JR東日本と連携したJRE POINT交換商品として劇団四季のミュージカル観劇とアトレ竹芝でのお買物を楽しめるクーポンセットを展開し、JRE POINT会員から好評を得ました。この企画を推進したのがデジタル・コミュニケーション室の設立メンバーである山田智士さんと川瀬真穂さん。2人は、2020年にサービスを開始した「アトレ公式LINE」と「JRE POINTバーコード」の連携プロジェクトを推進したメンバーでもあります。そんな山田さんと川瀬さんに、デジタルを活用した新しいプロモーションや、アトレらしい顧客コミュニケーションとは何か、デジタル・コミュニケーション室が設置されたことでどんな可能性が広がるかなど、事例をもとに様々なお話を伺いました。

MEMBER

  • 山田 智士

    運営推進部
    デジタル・コミュニケーション室
    2005年 入社

  • 川瀬 真穂

    運営推進部
    デジタル・コミュニケーション室
    2013年 入社

※所属部署は取材当時のものになります。

知識とノウハウを
共有することで
アトレの
デジタル販促が進化

川瀬:アトレ本社ではこれまで、JRE POINTの担当メンバーとプロモーションの担当メンバーが別チームとして動いており、どことなく縦割りになってしまっているところがありました。しかしこの春、デジタル・コミュニケーション室が新設されたことで、両チームが集結。それぞれの知識やノウハウがチーム内に波及して、新しいアイデアが生まれやすくなったように思います。

山田:積み重ねてきた経験が異なるところが強みだと感じています。プロジェクトを推進していくなかで壁にぶつかったときも、各自の経験をベースに議論が活発に進んで解決に向かうので非常に心強い。まさにデジタル販促における理想的なチームが生まれた実感があり、ワクワクしています!

川瀬:より戦略的に情報を発信できるようにもなりましたよね。この数年はホームページとJRE POINT会員向けのメルマガでの情報発信が中心でした。加えて、今はデジタル・コミュニケーション室のメンバーが「アトレ公式LINE」のセグメント配信を活用し、お客さまの年齢層やご利用状況に基づいて、ターゲットをより明確にして情報をお届けできるようになりました。

山田:プロモーションは企画から展開までのスピード感も重要ですね。最近ではコロナ禍においてワクチン接種後のお出かけ需要回復を見込んだ東北キャンペーンを実施。アトレでお買物をされたJRE POINT会員を対象に、東北への旅行や味覚をプレゼントする企画を行ったところ、1万件を超えるエントリーがありました。このように時流をとらえながら、少し先のお客さまの動きも見据えた取り組みを大切にしています。

Project Photo

「アトレ公式LINE」と「JRE POINT バーコード」の連携により、カードレスでJRE POINTが貯められるように。

デジタルはアトレの
お客さまを
リアルな体験へと
つなぐ手法

山田:デジタル・コミュニケーション室という名称だけを聞くと、オンラインですべてが完結するサービスを提供していると思われるかもしれませんが、我々にとってデジタルはあくまで手法。店頭でのお買物はもちろんのこと、さらに「旅」や「観劇」など、アトレを通じた“リアルな体験”につなげていくことがこの仕事の醍醐味です。

川瀬:そういう意味では、劇団四季の観劇とアトレ竹芝でのお買物が楽しめるクーポンセットをJRE POINTの交換商品として展開できたのは良い経験になりました。実験的な企画で、お客様の反応も読みづらい部分がありましたが、結果的に用意していた数に2週間で到達してしまいました。SNSでの反響も大きく、今後に活かせる発見が多かったですね。

山田:JRE POINTの交換商品では「劇団四季」と、そして東北キャンペーンでは「びゅうトラベルサービス」や「仙台ターミナルビル」といったJR東日本グループ各社とタッグを組みました。このように社外とも積極的に連携・協力をしながら、他のショッピングセンターにはない個性を持った企画を打ち出せるのは、アトレの大きな特徴です。

川瀬:今後挑戦したいのは、エリアの特性にあわせたプロモーションのサポート。サイクリングシーズンには「プレイアトレ土浦」を、桜が咲いたら「アトレ上野」や「アトレ吉祥寺」など、季節やエリアに合わせて各店の魅力を発信していきたいと考えています。

山田:まだ生まれたてのデジタル・コミュニケーション室ですが、メンバーの気合いは十分。アトレとお客様を「リアル」と「デジタル」でつなぐ架け橋として、ぜひ期待していただきたいです。

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