アトレ吉祥寺-街の伝統を支え、つなげる-

Special Talk

ショッピング、カルチャー、自然、─多彩な持ち味で人を引き付けてやまない街、吉祥寺。ここでは大型百貨店から個人商店、大学に行政機関まで、さまざまな人々が強い連帯感と愛着をもって街の魅力発信に携わっています。アトレ吉祥寺もその一員として、これまで数々のコラボレーション企画に取り組んできました。2018年、成蹊大学とアトレ吉祥寺で連携協定を締結。当時、始動した地域活性化の多彩なプロジェクトは、現在まで続くものもあります。2022年1月には、中央線沿線の個性的なパン屋7店が館に集う「吉パン」が街をにぎわせました。3日間にわたるこのパン祭りには、約4,200人ものお客様が訪れSNSでも話題に。続く5月には、街のシンボルである井の頭自然文化園が80周年を迎えたことを記念して、キャンペーンを実施。館の入り口に設置したメッセージシートには、人々が綴る文化園への想いで溢れました。こうした街と人々をつなぐ多彩なイベントを企画、運営してきた吉祥寺店営業部の皆さん。今回は「吉パン」を牽引した小山くるみさんと、井の頭自然文化園のキャンペーンを担当した冨澤麻美さん、そして、2人を支え地域連携活動をリードしてきた高梨将克さんの3名にスポットを当て、思いの丈を語っていただきます。

MEMBER

  • 髙梨 将克

    アトレ吉祥寺店 営業課
    2010年 入社

  • 冨澤 麻美

    アトレ吉祥寺店 営業課
    2018年 入社

  • 小山 くるみ

    アトレ吉祥寺店 営業課
    2018年 入社

※所属部署は取材当時のものになります。

ブランドだけでは
表現できない地域の魅力を
“全員当事者”の
チームワークで発信

冨澤:アトレ吉祥寺として初めて開催するパン祭り。出店者を決めるため、毎日のようにパン屋さんに視察に出かけていて、夢にまでパンが出てくるって言っていたことを覚えています。

小山:そうそう。当時は吉祥寺について詳しくなかったから、まずは自分の目と足で街を学ばなきゃって。知名度やブランドだけでお店を選ばず、生産者の方としっかりお話しもしたうえで、自分たちがおいしいと実感し、共感したお店に出店をお願いしました。

高梨:初めての取り組みだったので、試行錯誤の連続でしたね。

小山:小さなパン屋さんが多かったので、人員確保の不安を解消するために、集合レジの形式に決めました。でも、わからないことづくめ。社内で小売直営事業を展開するシャン・ド・エルブ事業部、経理部の皆さんのサポートがなければ成立しなかったと思います。

冨澤:お客様からは「街のパン屋さんの食べ比べができて嬉しい」とか、出店者様からは「SNSのフォロワーが増えた」「また参加したい」とか、たくさんの好評が寄せられたんですよね。3日間で約4,200 人のお客様が訪れ、およそ18,000個のパンが売れたって、本当にすごい!

高梨:当日は営業部の店長以下全員が売場に出て、吉パンの運営を行いました。プロジェクト担当者ではなくても、みんなが自分事として捉え、盛り上げていく文化があります。これは吉パンに限らず、最大の繁忙期であるクリスマスから年末年始時期も全員で売場に出てショップをサポートし、盛り上げます。

小山:明るく前向きなアトレ吉祥寺らしいですよね。みんなでがむしゃらに頑張ったことが実を結び、多くのお客様に地域のパン屋さんの魅力を知ってもらえました。

Project Photo

吉パン
吉祥寺駅を中心として中央線沿線の街のパン屋さんがアトレ吉祥寺に集合。街のパン屋さんの魅力や街との繋がりを伝えることをテーマに、3日間のパンまつりを開催しました。当日はお客様の行列も見られ、好評を博しました。

井の頭自然文化園
80周年おめでとうキャンペーン

街の象徴のひとつである井の頭自然文化園の開園80周年をお祝いするため、アトレ吉祥寺でキャンペーンを展開。メッセージカードの展示やショップとのコラボ企画、水生物の紹介イベントなど、多彩なアプローチで人々の心を惹きつけました。

吉祥寺秋祭り
毎年9月に開催される秋祭り。武蔵野八幡宮の宮神輿や、各町会の御神輿が街を練り歩きます。町内会ごとに特徴あるかけ声や担ぎ方も楽しみのひとつ。吉祥寺の街が一体となって盛り上がる大切な交流の場です。

人々に愛される街の
伝統を支え
新しい感性で未来へと
つなげていく

高梨:吉祥寺って、街のコンセプトが確立されていて、人々やお店に強い一体感があります。ですから僕たちアトレ吉祥寺もタウンマネジメントをリードするというより、行政機関や事業者の方々のさまざまな活動を応援する、そんな役割を担っているように思います。

小山:いかに街に溶け込み、皆さんの仲間になるか。それが重要だって高梨さんはよく言っていますね。

高梨:吉祥寺秋祭りで、一緒に御神輿を担がせてもらったりね。この街で起きていること、行政機関や事業者の方々が、次に仕掛けようとしていることにアンテナを張って、僕たちが持つリソースを最大限に活用してもらう。地道な積み重ねがなければ、皆さんの信頼は得られません。

小山:冨澤さんが担当した井の頭自然文化園とのコラボレーション企画は、まさに街の一体感を演出する象徴的なイベントだったと思います。

冨澤:幅広い年代に愛されている施設ですから、どうすればアトレという場でお客様と園のつながりを表現できるか考え抜きました。そのハイライトが館のエントランススペースに設けた「どうぶつのごちそう広場」です。メッセージカードを用意して、園の動物たちが描かれたシートに貼り付けられるようにしました。すると、多くのお客様がお祝いや思い出を書き込んでくれて、なんと3,000枚のメッセージカードが一週間で終了したんです。

小山:改めて園が人々に愛されていることがよくわかりました。ほかにも、ショップとコラボレーションして作ったオリジナル商品も好評だったみたいですね。園の動物をモチーフにしたパンとかタオルとか、とてもユニークで可愛かった!

高梨:ショップのポテンシャルとアトレの企画力が相乗効果を生んだ好例でしたね。井の頭自然文化園の企画は、コロナ禍によって変化を余儀なくされた私たちに、新たな可能性を提示してくれました。知恵と工夫でさまざまな人々と連携し、街の伝統を大切にしながらも、新しい取り組みを打ち出していけたから。

冨澤:これからも街に寄り添った企画づくりに取り組んでいきたいと思います。「吉祥寺に来たらアトレがあった」ではなく「アトレのある吉祥寺だから来たくなる」と言ってもらえたら最高ですね。

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