施設管理担当の仕事は、アトレにいらっしゃったお客様に、安全・安心な空間と心地よい時間を提供することです。そのために、さまざまな協力会社と連携しながら、施設の環境維持と向上に努めています。なかでも安全・安心に関しては妥協できません。何気ないショッピングを楽しんでいただけるのも安全・安心あってこそ。まさに館の根幹、土台そのものです。例えば防火防災の取り組みでは、各ショップの意識向上を目指して、年2回の消防訓練と年1回の防火対象物点検を実施しています。最近では、消防の方をお招きして講習会を行ったり、防災センターの有資格者にAEDの使い方をレクチャーしていただいたりしたこともありました。全方位に目を配り、さまざまな人を巻き込みながら企画を練っていく。簡単ではありませんが、まるで館全体を守っているような責任感と誇りが感じられる仕事だと思います。
また、竹芝店では飲食店や食品店が過半数を占めることもあって、食品衛生の取り組みも非常に重要です。ただし、いくら重要といっても、一方的に改善を要求するばかりでは、ショップの皆さんの意識向上に繋がりません。どうすればより良い環境を実現できるか、ショップに寄り添い共に考えていくことが、この業務の本質です。食品衛生検査で評価が芳しくなかったショップに粘り強く面談等を行い、結果が改善された際はやりがいを感じました。

つくづく仕事をしていて感じるのは、「アトレ本位」にならないことの大切さです。例えば、ショップ区画内で防火シャッターの閉鎖障害があったとします。単純に物品を移動してほしいと伝えるのではなく、なぜ移動が必要なのか、リスクや理由を丁寧に説明することでショップの皆さんに納得感が生まれます。私自身まだ勉強すべきことが多いので、説得力のある伝え方ができるように、専門知識を持った防災センターの方々から設備の仕組みや機能、役割などを教わる日々です。
2020年6月に開業した竹芝店は、最も新しいアトレのひとつであり、「エキソト」という立地と独自のコンセプト「感性に、遊び場を。」をもった館です。館内を巡回していると、こんなところにもアトレがあるんだねという声が聞こえてくることもあり、改めてアトレの知名度を感じるとともに、アトレ竹芝をもっと広く知っていただかなければという気持ちになります。お客様が抱くアトレのイメージとは一味違うアトレ竹芝に、たくさんのお客様に足を運んでいただいて、感性が刺激される、心地よく思い出に残る時間を過ごしてもらえれば本望です。他のアトレと同じように、これから先何十年にもわたってたくさんのお客様に愛され信頼されるアトレに育っていけるよう、施設管理の側面から関わっていきたいと思います。