2030年に会社設立40周年を迎える株式会社アトレ。既存の延長線上ではなく、新たな発想で中期経営計画を策定するために、「アトレの未来を担う世代(若手・中堅社員)がワクワクし、チャレンジできる要素を取り入れたい」という想いから「VISION2030プロジェクト」がスタートしました。その第1フェーズとして、社内公募で手を挙げた社員9名と総合企画部のVISION2030事務局4名にてバックキャスト思考で将来のありたい姿を描き、熱い議論を経て、キャッチコピー、イメージイラスト、そして「4つのありたい姿」をまとめました。
今回は事務局としてプロジェクトを取りまとめた総合企画部の高崎麻耶さんと山本純平さん、公募メンバーとして参加した総務部の齋藤大弥さん、大井町店の林航平さんに、VISION2030策定の経緯とアトレの未来について語っていただきました。
※所属部署は取材当時のものになります。
齋藤:VISION2030の策定にあたり、公募メンバーと事務局メンバーでとても熱い議論ができましたね!未来を見据えた「アトレのありたい姿」を描き出すことができたと思うのですが、改めて皆さんの印象はいかがでしたか?
高崎:「中長期的なビジョン構築にあたり、アトレの未来を担っていく若手・中堅社員の意見や新しい発想を取り入れよう」という社長の発案で始まったプロジェクトでしたが、その意図どおりにすごく充実した議論やアウトプットができたと感じています。
林:所属箇所や入社年数も異なる社員が集まりましたが、それぞれ熱い想いをもち、アトレの未来について深く議論することができました。約3ヶ月間の短期集中プロジェクトでしたが、他の方の意見を聞くことで私自身も非常に勉強になりましたし、刺激を受けました。
山本:他のメンバーの発想に触れることで、自分では考えつかないようなアイデアに出会うこともあり、楽しかったですよね。「街や地域に根ざした店舗運営」や「街とともに成長するアトレ」など、各メンバーが考える「ありたい姿」を持ち寄り、議論が始まりましたが、プロジェクトを進める中で徐々にメンバーに一体感が生まれていったことも嬉しく感じました。
社内公募で手を挙げた社員9名と総合企画部の事務局4名にて、VISION2030プロジェクトがスタート。約3ヶ月間、バックキャスト思考で熱い議論やワークを行い、将来のありたい姿を描きました。
高崎:実際の議論では、バックグラウンドが異なるメンバーで多様な意見をぶつけ合えたのはとても意義深かったと感じています。総合企画部では普段、数字に基づいた仕事が多いため、「こんなアトレを創りたい」という世界観やイメージから考える過程は新鮮でした。「アトレ社員の熱い想いを形にする」という点で議論の場を設けて良かったなと本当に思います。
山本:メンバーそれぞれから「地域との協働を強化したい」「新しいライフスタイルに対応する店舗作りを進めたい」などといった具体的な意見が出てきました。視点も様々で、それをイメージだけでなく、数字的根拠も示しながらまとめていく作業は容易ではありませんでしたが、多様な意見を吸収し、議論を深めることができました。
齋藤:今回、イメージとリアリティの両方を大事にしたからこそ、「街や地域の価値を向上させ、課題解決をする」というアトレの存在意義を再確認することができたと思っています。一方で、事務局の皆さんは抽象的なアイデアも含め具体的な形にまとめていかなければならず、本当に大変だったと思います。
林:プレゼンでは経営層へ直接発表できたことも良い経験でした。その場で発表したキャッチコピーについては、参加メンバーが持ち寄った案を組み合わせ、『価値共創プロデューサー|街と共に明日を創る。アトレの新しい変化・挑戦・創造』に決定しました。「新しい価値を街と共に創る」「未来に向けて変わることを恐れない」という決意や想いを込めています。
高崎:さらには、ステークホルダーの皆様や議論に参加していない社員にも「VISION2030」に込められた想いを届けたいと考え、イメージイラストも作成しました。お客様や地域の皆様へ向けた発信だけでなく、アトレの未来の姿を想像しやすくすることで、多くの社員が常に自分事として捉えて取り組んでいけるように意識しました。
アトレがある街に関わる全ての人と新たな価値を共創できるプロデューサーを目指したいと考え、完成したVISION2030には「価値共創プロデューサー」とキャッチコピーを付けました。VISION2030は4つのありたい姿で構成され、社員が共通認識を持ちながら、2030年に向けて踏み出すための指針です。アトレが街の中にある意義を体現し、お客様と地域の皆様と一緒に未来を描いていきたい、そんな想いが各イラストには込められています。
山本:ここからはVISION2030を社内に浸透させ、実行していくフェーズに移ります。実際に、具体的な施策実現に向けてプロジェクトメンバーがリーダーとなり、会社全体で動き出しています。今後も若手メンバーが中心となってアトレの未来を創造していくことができることを示していきたいと考えています。
齋藤:私も採用担当として、今回策定したVISION2030を指針としてアトレの未来を前向きに創っていく仲間を一人でも増やしたいと思っています。学生の皆さんをはじめ、これからアトレに入社される方にもVISION2030に共感いただき、社員の未来が豊かになるような「働きがいのある企業」を目指していきたいと思っています。
林:以前所属していたプレイアトレ土浦、現在所属しているアトレ大井町での経験も踏まえ、アトレは店舗を訪れるお客様や地域の方々など、さまざまなステークホルダーに支えられていることを実感しています。アトレの中にとどまらず、アトレに関わるすべての人々に愛され、支持されて、地域に良い影響を与えられる会社を仲間とともに創っていきたいです。
山本:今回作成したキャッチコピーのとおり「価値共創プロデューサー」として、地域社会と共に明日を創り、新たな挑戦を続ける企業でありたいですね。社員一人ひとりが新たな挑戦を続けることで、アトレ全体の活力を高めていきたいと思っています。
高崎:VISION2030を指針に社員全員が同じ目標に向けて進んでいくことで、企業ミッション「100の街があれば、100の顔のアトレ」をより体現していけると思っています。今回策定した「街や地域の価値向上・課題解決」、「既存SC事業のさらなる成長」、「事業領域の拡大」、「組織・ヒトづくり」の4つのありたい姿を目指し、全社員でVISION2030を達成できるように取り組んでいきたいです。
多彩な持ち味で人を引き付けてやまない街、吉祥寺に位置するアトレ吉祥寺。地域の大学や商店と連携し、地域を活性化する多彩なプロジェクトを行っている。
茨城県とアトレが官民一体となった地方創生の新しい試みとして注目を集めているプレイアトレ土浦。目指すは利用者数30万人超えの日本一のサイクリングコース。
これまで駅に直結したショッピングセンターを展開してきたアトレにとって、初の“駅ソト”開発となるアトレ竹芝。ショッピングの枠を超えた次世代の商業施設を実現。
地域のお客様に長く愛されてきたアトレ亀戸。これからも愛され続ける駅ビルを目指し、過去最大規模の増床リニューアルプロジェクトが行われた。
アトレファンをつくるため、デジタル領域に限らず様々な施策を実施。アトレが目指すこれからの顧客コミュニケーションのかたちを語る。